各方式の主要な脱毛機(ジェントルマックスプロ等)の違いと選び方
医療脱毛クリニックの公式サイトを見ると、「ジェントルマックスプロ」や「メディオスター」といった多くの機種名が並んでいます。方式(熱破壊式・蓄熱式)が同じでも、搭載されているレーザーの種類や冷却機能によって、得意な毛質や痛みの程度が異なります。
どの脱毛機で施術を受けるかは、脱毛完了までの回数や満足度に直結する非常に重要な要素です。ここでは、現在主流となっている主要な脱毛機の特徴と、それぞれの違いを分かりやすく比較解説します。
1. 熱破壊式の代表的な脱毛機
熱破壊式は、強力なレーザーを毛根に直接届けるため、太い毛への効果が非常に高いのが特徴です。
ジェントルマックスプロ(GentleMax Pro)
特徴: 医療脱毛の「王道」とも呼ばれる最高峰の機種です。2種類のレーザー(アレキサンドライト・ヤグ)を搭載しています。
得意な毛: ワキ、VIO、男性のヒゲなどの剛毛。
メリット: 冷却ガスを噴射しながら照射するため、ジェル不要でスピーディー。
注意点: 出力が強いため、VIOなどはバチンとした痛みを感じやすいです。
ライトシェアデュエット(LightSheer Duet)
特徴: ダイオードレーザーを使用。独自の「吸引システム」が特徴的な機種です。
得意な毛: 全身のあらゆる毛質。
メリット: 皮膚を吸い上げながら伸ばして照射するため、レーザーが毛根に届きやすく、痛みが緩和される設計になっています。
注意点: 吸引される独特の感覚があります。
2. 蓄熱式の代表的な脱毛機
蓄熱式は、低いエネルギーを連射して熱を溜めるため、痛みが少なく産毛にも効果を発揮します。
メディオスターNeXT PRO / Monolith
特徴: 蓄熱式の代名詞的な存在です。2種類の波長を同時に照射します。
得意な毛: 顔や背中の産毛、日焼け肌の毛。
メリット: 肌への刺激が非常に少なく、じんわりと温かさを感じる程度。肌質を選ばず、敏感肌の方にも人気です。
注意点: 毛が抜けるまでの期間が熱破壊式より少し長く感じられることがあります。
ソプラノチタニウム(Soprano Titanium)
特徴: 3種類の波長(アレキ・ダイオード・ヤグ)を同時に照射できる画期的な機種です。
得意な毛: 深さの異なるあらゆる毛が混在する全身脱毛。
メリット: 幅広い毛質に対応できるため、全身を効率よく、かつ痛みを抑えて脱毛したい方に最適です。
注意点: 常に動かしながら照射するため、打ち漏らしを防ぐ施術者の技術も重要になります。
3. 主要脱毛機の比較一覧表
| 脱毛機名 | 方式 | レーザーの種類 | 得意な部位・毛質 | 痛みの程度 |
| ジェントルマックスプロ | 熱破壊式 | アレキ・ヤグ | 剛毛(ワキ・VIO・ヒゲ) | 強め |
| ライトシェアデュエット | 熱破壊式 | ダイオード | 全身・広範囲 | 中程度 |
| メディオスターMonolith | 蓄熱式 | ダイオード | 産毛・敏感肌・地黒肌 | 弱い |
| ソプラノチタニウム | 蓄熱式 | 3波長同時 | 全身(混合毛) | 弱い |
| ラシャ(Lasya) | 切り替え | ダイオード | 全身(部位で切替可能) | 中〜弱 |
4. 脱毛機選びの失敗を防ぐチェックポイント
「ジェントル」シリーズかを確認: 熱破壊式を希望する場合、「ジェントルレーズプロ」や「ジェントルマックスプロ」を導入しているかは大きな指標になります。
「3波長同時照射」の有無: 蓄熱式を選ぶなら、効率の良さから「ソプラノシリーズ」のような複数波長対応機がおすすめです。
「ヤグレーザー」の有無: 根深いVIOやヒゲ、あるいは色黒肌の方は、最も深くまで届く「ヤグレーザー」を搭載した機種があるクリニックを選ぶと安心です。
まとめ:自分の毛質に合わせて機種を指名しよう
医療脱毛機はどれも同じではありません。太い毛を根絶やしにしたいなら「ジェントルマックスプロ」、痛みを抑えて全身ツルツルを目指すなら「ソプラノチタニウム」や「メディオスター」といったように、目的に合わせて機種を選ぶのが成功の秘訣です。
カウンセリングでは「どの機械を使用するか」「部位によって使い分けは可能か」を具体的に質問し、納得のいく脱毛プランを立ててください。