持病があっても入りやすい医療保険の罠とは?引受基準緩和型のデメリットと選び方


「持病があるから、もう保険には入れない」と諦めていませんか?

最近では、CMなどで「持病があっても入りやすい」「3つの質問に答えるだけ」といったフレーズをよく耳にするようになりました。これらは一般的に**「引受基準緩和型(ひきうけきじゅんかんわがた)」**と呼ばれる医療保険です。

確かに入り口は広いのですが、実はこのタイプの保険には、知らないと損をする**「特有の罠」**がいくつか隠されています。

この記事では、持病がある方が本当に納得して保険を選ぶために、引受基準緩和型保険のデメリットと、賢い見極め方を詳しく解説します。


1. 知っておくべき「引受基準緩和型」の3つの罠

持病がある方向けの保険は、保険会社にとって「給付金を支払うリスクが高い」商品です。そのため、通常の保険にはない制限が設けられています。

① 保険料が驚くほど割高

最大のデメリットは、保険料の高さです。同じ保障内容であっても、健康な人が入る通常の医療保険に比べ、保険料が1.5倍〜2倍近くになることも珍しくありません。

「入りやすいから」と安易に契約すると、家計を圧迫する重い固定費になってしまいます。

② 加入後1年間は給付金が「半分」になる(支払削減期間)

多くの緩和型保険には「支払削減期間」というルールがあります。契約してから1年以内に病気やケガで入院・手術をした場合、もらえる給付金が本来の50%にカットされてしまうというものです。

「入ってすぐの安心」を求めている人にとっては、大きな誤算となりかねません。

※最近では、この削減期間がない商品も増えていますが、その分保険料がさらに調整されている場合があります。

③ 特約(オプション)の選択肢が少ない

通常の医療保険であれば選べるはずの「がん診断一時金」や「三大疾病特約」などが、緩和型では付けられない、あるいは条件が非常に厳しい場合があります。

「持病以外にも備えたい」と思っても、思ったような手厚い保障を組めないことがあるのです。


2. 実は「普通の保険」に入れる可能性がある?

ここが一番の盲点です。

「自分は持病があるから緩和型しかない」と思い込んでいる方でも、実は**「条件付き」で通常の医療保険に入れるケース**があります。

  • 部位不担保(ぶいふたんぽ): 「特定の部位(例:胃や腰など)の病気については数年間保障しませんが、それ以外の病気なら通常の保険料で入れます」という条件。

  • 特定疾病不担保: 「特定の持病については保障対象外ですが、他はOK」という条件。

緩和型に入るよりも、こうした条件付きで通常の保険に入った方が、一生涯で支払う保険料を数十万円単位で節約できる可能性があります。「最初から諦めず、まずは通常の保険の審査を受けてみる」のが、収益(家計防衛)の観点では正解です。


3. 失敗しないための「引受基準緩和型」選びのステップ

もし、どうしても緩和型を選ぶ必要があるなら、以下のステップで「最もマシな条件」を探しましょう。

ステップ1:複数の会社の「告知項目」を比較する

「3つの質問」の内容は、保険会社によって微妙に異なります。「A社ではダメだったけれど、B社なら入れる」ということがよくあります。

特に、**「最近3ヶ月以内の受診」や「過去2年以内の入院」**などの基準が自分に当てはまらない会社を探しましょう。

ステップ2:「削減期間なし」の商品を優先する

せっかく高い保険料を払うのであれば、加入初日から100%の保障が受けられる商品を選びましょう。最近のトレンドとして、削減期間を撤廃した競争力のある商品が出てきています。

ステップ3:解約返戻金のない「掛け捨て」に絞る

持病がある方の保険料はどうしても高くなります。少しでも月々の負担を抑えるために、解約してもお金が戻ってこない「完全掛け捨て型」を選び、保障内容をシンプルにすることが、収益性を高めるコツです。


4. 持病がある方の「収益最大化」チェックリスト

保険選びで損をしないために、以下の項目を確認してください。

チェック項目理由
通常の保険に申し込んでみたか?保険料が安くなるチャンスを逃さないため。
「告知義務違反」をしていないか?正しく申告しないと、いざという時に1円ももらえません。
特約を付けすぎていないか?緩和型の特約は特に割高。本当に必要なものに絞る。
先進医療特約が付いているか?持病があっても、これは月数百円で付けられることが多い必須保障。

まとめ:入りやすさの裏にある「コスト」を見極めて

持病があっても保険に入れるのは心強いことですが、それは「高い保険料」というコストを支払うことでもあります。

まずは「自分は本当に通常の保険に入れないのか?」をプロに確認してもらうことが先決です。その上で、どうしても緩和型を選ぶ場合は、**「保障を欲張りすぎず、必要な分だけをミニマムに備える」**ことが、結果として最も賢い選択になります。


まずは、ご自身が今受けている治療や投薬の状況をメモにまとめてみませんか?「直近3ヶ月以内に医師の診察を受けたか」「過去2年以内に入院したか」という2点を確認するだけで、選べる保険の選択肢がぐっと明確になりますよ。


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