「あれ？頭にできものがボコボコしてる…」その不安、解消しましょう！

ふと頭を触った時、「あれ？なんかボコボコしてる…」「できものがある！」と気づいて、ドキッとした経験はありませんか？痛みやかゆみがなくても、頭にできものがあると不安になりますよね。もしかして病気？それともただのイボ？

頭皮のできものは様々な種類があり、その原因も様々です。この記事では、頭皮にできる「ボコボコしたできもの」について、考えられる原因から、痛みがなくても注意すべきケース、そして気になる場合の対処法まで、分かりやすく解説していきます。もう一人で悩まずに、正しい知識で不安を解消し、適切な対処をしていきましょう！

頭にできる「ボコボコしたできもの」って何？

頭にできるボコボコとしたできものには、いくつかの種類があります。それぞれ特徴が異なるので、心当たりのあるものがないかチェックしてみてください。

1. ニキビ・毛嚢炎（もうのうえん）

頭皮は皮脂腺が多く、汗もかきやすいため、顔と同じようにニキビができやすい場所です。毛穴が詰まってアクネ菌などが繁殖するとニキビになります。また、毛穴の奥にある毛根が細菌感染を起こすと、赤く腫れて膿を持つ毛嚢炎になることがあります。

• 特徴: 赤くプツッとしたり、膿を持ったりすることがあります。触ると少し痛みを感じたり、かゆみを伴ったりすることもありますが、痛くない場合もあります。

• 原因: 皮脂の過剰分泌、シャンプーの洗い残し、帽子やヘルメットによるムレ、ストレス、不規則な生活などが挙げられます。

2. 粉瘤（ふんりゅう / アテローマ）

粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造ができ、その中に老廃物や皮脂が溜まってできる良性の腫瘍です。頭や顔、耳の後ろなど、どこにでもできます。

• 特徴: 触るとコリコリとしたしこりのように感じ、中央に黒い点（開口部）が見えることもあります。通常は痛みがありませんが、炎症を起こすと赤く腫れて痛みが出たり、破裂して悪臭を伴う内容物が出てきたりすることもあります。

• 原因: 毛穴の入り口の皮膚が内側にめくれ込んで袋状になることが原因とされていますが、はっきりとした理由は不明な点も多いです。

3. 脂肪腫（しぼうしゅ）

脂肪腫は、脂肪細胞の塊が皮膚の下にできる良性の腫瘍です。触ると柔らかく、弾力があります。

• 特徴: 皮膚の下にできる柔らかいしこりです。通常は痛みもなく、ゆっくりと大きくなります。

• 原因: 詳しい原因は不明ですが、遺伝的要因や外傷との関連も指摘されています。

4. 軟性線維腫（なんせいせんいしゅ / スキンタグ、アクロコルドン）

いわゆる「イボ」の一種で、皮膚の柔らかい小さな突起です。首によくできますが、頭皮にもできることがあります。

• 特徴: 小さな柔らかいできもので、皮膚から少し盛り上がっています。痛みやかゆみはありません。

• 原因: 加齢、摩擦、紫外線、肥満などが関係すると考えられています。

5. 脂漏性角化症（しろうせいかっかしょう / 老人性いぼ）

加齢によってできる茶色っぽいイボで、「老人性イボ」とも呼ばれます。顔や首、手足など紫外線が当たりやすい場所にできやすいですが、頭皮にもできることがあります。

• 特徴: 表面がザラザラしていたり、少し盛り上がっていたりします。色は肌色から褐色、黒っぽいものまで様々です。通常は痛みやかゆみはありません。

• 原因: 加齢や紫外線が主な原因です。

6. その他の可能性

非常に稀ですが、悪性腫瘍（皮膚がんなど）や、頭皮の骨の異常（骨腫など）が原因でボコボコしているように感じることもあります。心配な場合は、専門医の診察を受けることが大切です。

「頭の形がボコボコしてる」と感じる場合

生まれつき頭の骨の形が均一ではないため、「頭の形がボコボコしている」と感じる方もいます。これは病気ではなく、個性の一つです。しかし、急にボコボコが気になるようになったり、痛みやしびれを伴ったりする場合は、医療機関を受診しましょう。

痛みやかゆみがなくても注意！こんな時は病院へ

「痛くないし、かゆくもないから大丈夫かな？」と思っていても、以下のような場合は一度医療機関を受診しましょう。

• できものが急に大きくなった

• 数が増えた

• 色や形が変化した

• 出血を伴う

• 触ると硬く感じる

• 強いかゆみや痛みを伴う

• 自分でできるケアをしても改善しない

• 頭の形そのものが急にデコボコになったと感じる

これらの症状は、良性のできものであっても炎症を起こしていたり、ごく稀に悪性腫瘍の可能性があったりする場合があるため、専門医の診断が必要です。

頭のできもの、何科に行けばいい？

頭皮のできもので悩んだら、まずは皮膚科を受診しましょう。皮膚科医が視診や触診、必要に応じてダーモスコピー（特殊な拡大鏡）などを使って診断してくれます。もし皮膚科の範疇ではないと判断された場合は、適切な科（形成外科など）を紹介してくれるでしょう。

日常でできる頭皮ケアのポイント

できもの対策や予防のためには、日頃の頭皮ケアも大切です。

• 正しいシャンプー:

  指の腹を使って優しく頭皮を洗い、シャンプーやコンディショナーが残らないようにしっかりと洗い流しましょう。洗い残しは毛穴詰まりの原因になります。

• 頭皮を清潔に保つ:

  汗をかいたり、帽子を長時間かぶったりした後は、できるだけ早めにシャンプーをするなどして清潔に保ちましょう。

• 生活習慣の改善:

  睡眠不足やストレス、偏った食事は皮脂の分泌を増やしたり、免疫力を低下させたりする原因になります。バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけましょう。

• 紫外線対策:

  頭皮も紫外線の影響を受けます。帽子をかぶったり、日傘をさしたりして、紫外線から頭皮を守りましょう。

まとめ：頭の「ボコボコ」で不安になったら、まずは専門家へ相談を！

頭にできる「ボコボコしたできもの」は、ニキビや粉瘤など良性のものがほとんどです。痛みやかゆみがなくても、気になったり、変化を感じたりした場合は、一人で抱え込まずに皮膚科を受診しましょう。

早期に適切な診断を受けることで、不要な心配をせずに済んだり、もし治療が必要な場合でも、早く対処できたりします。あなたの頭皮の健康を守るためにも、少しでも不安を感じたら、迷わず専門家を頼ってくださいね。