脂肪注入豊胸は「半永久的」って本当?定着率と持続期間のヒミツ
「豊胸手術を考えているけど、せっかくなら効果が長く続いてほしい」
「脂肪注入って、どれくらいもつのかな?」
豊胸手術にはいくつかの方法がありますが、ご自身の脂肪を使う「脂肪注入豊胸」は、特に持続期間について気になっている方が多いのではないでしょうか。
この記事では、脂肪注入豊胸の持続期間と、そのカギを握る**「定着率」**について、分かりやすく解説します。
1. 脂肪注入豊胸の効果は「半永久的」が期待できる
結論から言うと、脂肪注入豊胸は、注入した脂肪細胞が一度定着すれば、半永久的な効果が期待できます。
ヒアルロン酸注入のように、時間が経つと体内に吸収されてしまうものとは違い、定着した脂肪はご自身の体の一部として機能します。そのため、急激な体重の増減がない限り、効果は持続すると考えられています。
しかし、脂肪注入豊胸の成功は**「いかに脂肪を定着させるか」**にかかっています。
2. 成功のカギは「定着率」!なぜ脂肪は定着するの?
注入した脂肪は、そのすべてが胸の組織として生着するわけではありません。血管とつながり、栄養が供給されることで生着するため、約30〜50%程度の脂肪が定着すると言われています。この割合を「定着率」と呼びます。
この定着率をいかに高めるかが、脂肪注入豊胸を成功させる上で非常に重要です。クリニックでは、定着率を高めるために、以下のような工夫をしています。
不純物を取り除く: 採取した脂肪をそのまま注入するのではなく、遠心分離機などを使って不純物や麻酔液を取り除き、純粋な脂肪細胞だけを注入します。
均一に注入する: 一箇所に大量に注入すると、脂肪細胞が塊になり、栄養が行き渡らずに死んでしまいます。これを防ぐために、複数の層にわたって少量ずつ均一に注入します。
3. 定着しなかった脂肪はどうなるの?
定着しなかった脂肪細胞は、やがて体内に吸収されていきます。そのため、手術直後よりも、数ヶ月経った後の方がサイズは少し小さくなります。
また、ごくまれに、吸収されずにしこりとして残るケースもあります。これを防ぐためにも、信頼できるクリニックで、定着率を高める工夫がされているかどうかを確認することが大切です。
4. 豊胸のサイズはどれくらい変わる?
脂肪注入豊胸でサイズアップできるのは、一般的に1カップ〜2カップ程度です。
これは、一度に大量の脂肪を注入しても、すべてが定着するわけではないからです。無理に大量に注入すると、定着率が下がったり、しこりの原因になったりするリスクが高まります。
もし、さらにサイズアップを希望する場合は、2回目の手術を検討することも可能です。
5. 長く効果を持続させるためにできること
定着した脂肪は、ご自身の体の一部です。そのため、急激なダイエットや体重の増減は、胸のボリュームにも影響します。
手術後も、栄養バランスの取れた食事と適度な運動を心がけ、健康的な生活を送ることが、長く豊胸の効果を維持するためにはとても重要です。
脂肪注入豊胸は、一度定着すれば半永久的な効果が期待できる魅力的な手術です。
ご自身の脂肪を使うことで、より自然な仕上がりと感触が手に入ります。興味を持った方は、まずは専門のクリニックで相談し、納得のいくまでカウンセリングを受けてみましょう。